ロンドンの旅案内


Act.,11





ロンドンの英国に於ける地図




〜 バタシー・パーク 〜

ミセス・ハリガン宅からのお薦め散歩


ミセス・ハリガン宅のテラスハウス



2013年1月の旅はめずらしくお天気に恵まれた
ロンドン滞在となりました




しかし、帰国当日から急に冷え込んできた英国も
現在は昨年から続く雨
(処によっては大雨で冬の洪水すら被害に見舞われている地区もありました)
一昨年までの大雪が嘘のよう・・・と思っていたら
雨が雪に代わり
現在では日本同様冬本格的、雪に見舞われております




その滞在最終日
いつもならばその帰国日はヒースロー空港出発のため
最後の朝食後は何処かへ・・
ということは出来なかったのですが、
昨年後半から英国航空と日本航空のコードシェア便が運航し
帰国便はヒースロー空港を最後に飛び立つ時間帯の日本航空を用意していました

往路成田→ロンドンは英国航空
復路ロンドン→成田は日本航空

その為最終日朝から15時くらいまでは
まだまだロンドンでのんびりできる、というお得感もあり
この日までお世話になっていた
ミセス・ハリガン宅から朝食後に出かけたのが
今回ご紹介するバタシー・パークです



ミセス・ハリガン宅の朝食ダイニング
ミセス・ハリガン宅の朝食ダイニングテーブル
の朝は8時を過ぎないと明るくならない・・・


ミセス・ハリガン宅から近いので先ずはご滞在される皆様へ・・
そして、そうでない方へもお薦めの公園です













:: バタシー・パーク ::
Battersea Park




この公園へ行ってみよう!と思い立ったのは
期せずして帰国日が晴れたこと!

そして、昨年7月にミセス・ハリガン宅にご滞在していた際、
お客様から面白い公園へ行ってきたよ、とのことを伺い
何時か行ってみよう!と
頭の隅に引っかかっていたこと

折りしも日曜日だったため
朝早くからギャラリーもショップもミュージアムもオープンしていない・・

そんなことから何時か行ってみよう!と思っていた
バタシー・パークへGo!を思いつきました


そうして、朝食後家から徒歩10分くらいの
この公園を目指すことにいたしました



バタシー元発電所
バタシー元発電所

80年代から大活躍したピンクフロイドのレコードジャケットにから
これを観るために訪れるファンも少なくないと



上は家の前に聳え立つ
テームズ河対岸のバタシー元発電所


家の前を左右に延びている大通りGrosvenor RD.,を
バス停とは反対側の方向
家を背にして右方向へ歩道を進みます




前方にはテームズ河に架かる鉄道橋は
ヴィクトリア駅から延びている鉄道で
テームズ河を渡った対岸は正しくこれから向かおうとしている
“Batersea Park”駅へと続いています

その鉄道橋の下歩道をそのまま進むと
車と人が渡れる瀟洒な橋の交差点があります

それがチェルシー・ブリッジ(Chelsea Bridge)です

チェルシー・ブリッジ
チェルシーブリッジ

このチェルシー・ブリッジをわたると
対岸が目指すバタシー・パークの入り口になります

このチェルシー・ブリッジを渡りながら
河の中心に立つと
思っていた以上にテームズ河の川幅が広いことに気づきます


そして、この橋から眺める料岸はビルや建物も余り見えず
この街の緑の多いことに今更ながら驚きました



テームズ河
右河はおそらくラニラー・ガーデンズの緑で
左側がバタシー・パーク



河の川面のほぼ中心に点のように見えるのは
テームズ河を上る船

河を挟んで右側のこんもりとした緑はラニラー・ガーデンズ
5月中旬から下旬にかけて世界的にも有名なフラワー・ショー
チェルシー・フラワーショーが行われる
大きなガーデンエリアです

そして、左側の緑はその目指すバタシー・パーク




チェルシー・ブリッジ
バタシー・パークのマークが橋の奥に


先ずはチェルシー・ブリッジを渡るとすぐに公園の入り口ゲートがあります
このゲートが橋の名前と同じ「Chelsea Gate」

ここから先ずはスタートです






このバタシー・パークは元々“バターフィールド”と呼ばれた
1800年代中頃まで決闘の地としても
人気?の場所でもありました

公園として作り換えるための年月は1846年から64年まで、という
長い年月を必要としました

1858年にヴィクトリア女王が新設した
このチェルシー・ブリッジ開通のため公園としてはオープンしていましたが、
その後もまだまだ時を要したのです

元々肥沃な土地質だったので
ここでの作物はロンドンの市場で下ろされる
アスパラガス、人参、ラベンダーなど様々な野菜を収穫しておりました


  

その後広大な敷地内には市民の楽しむ施設や
競技場なども造られる整備が行われ、
1950年代には公園の北部には“Pleasure Garden”や噴水なども有し
その後は公園としてのみならず競技場、動物園なども増え
ロンドン市民の憩いの場所として造られました





< ミセス・ハリガン宅以外からの行き方 >



徒歩以外にの行き方をご案内いたします

@ 鉄道駅

Battersea Park Station

バタシー・パーク・ロードに沿って右に駅を出て
交通信号に沿って
50mほど進み、
右に見えるQueen's Roadへ150mほど歩くと
公園が左側に見えます


A バス バスの番号は19, 44, 49, 137, 156, 239, 319, 344, 345, 452
Victoria駅からは
No.44のバスで行くことができます

B 地下鉄 残念ながら1番近いSlone Square駅からは約1km強あります
タクシー
にていらっしゃることをお薦めします


バスで向かうのが1番解り易いので
その方法をお薦めします

もちろん、テームズ河沿いのパスも利用できますが、
出発地点によってはそのパスが途切れてしまうので
注意が必要です






さて、実際に公園へーー


バタシー・パークの地図
公園MAP

@  チェルシー・ゲート
A  テームズ・パス
B  パゴタ
C  アルバート・ブリッジ
D  オールド・イングリッシュ・ガーデン


ミセス・ハリガン宅からいらっしゃる場合は
先ずは
@のチェルシー・ゲートから公園へ入ります

チェルシーゲートから入るとすぐにこの標識がありました

私がお薦めしたいのはその案内の中にある
A
テームズ河に沿った「テームズ・パス」と言う文字が見えました

テームズ・パスというのは
テームズ河沿いに作られた歩道になり、
対岸の景色を眺めながら歩くことができます


公園内の標識




もちろん、公園内の歩道を歩くことを選べば、
また違った風景が楽しめるかもしれません


公園内の歩道
テームズ・パス 見後が川沿い 左が公園


このテームズ・パスの終点は
チェルシー・ブリッジの次ぎにこのテームズ河に架かる橋
“アルバート・ブリッジ”まで
この標識を見るとそこまで約1.2kmほどでしょうか・・・?

先ずはそこまでを目指します



テームズ・パスからの眺め


曜日が日曜だったせいもあり
この通りはジョギングを愉しむロンドナーが満載!
様々なジョギングスタイルで楽しんでいる様子に
普段のロンドンの生活が垣間見ることができます


公園内の歩道には人影見えず
少々不安になりましたが・・・
このパスではジョガーのみならず、犬のお散歩、家族でのウォーキング、
友人同士腕を組んでおしゃべりしながら歩く人の姿も多彩でした

そんな方々にカメラを向けることもできず
写真はありませんが・・・
ここではこんな多くジョギングを楽しむ人達が居るのかーーーっと驚きました!





そして、この公園は犬天国 

犬のお好きな方にはここもロンドン中の犬ファミリーが?!というくらい
お散歩に集まっています


公園の犬達
公園の犬達 皆仲が良く一緒に遊んでいました
ボールを投げてもらったり、追いかけっこをしたり・・・と
思いっきり走り回っていた彼らは見ていて飽きません



時々1人で歩いているワンコも居るので
声を掛けると、必ず遠くに歩いている飼い主を振り返ります


公園の犬
この棒を加えて一人で歩いていたので
声を掛けたら、
棒を置いて“お父さん”を振り返って挨拶してくれました


そうすると家族である飼い主さんたちは
彼らを安心させるようにうなずいています

ロンドンのワンコ見たさに訪れるのも楽しいかも・・・・

          





そして、このパスを歩き始めて丁度中頃でしょうか?

公園内に突如二重の塔が見えてきました
これが
Bのパゴタです


パゴタ  お釈迦様


何故ここにあるのか?は謎ですが・・・
美しい黄金のお釈迦様はここで楽しむ人達を見下ろしておりました


そのお釈迦様の眺められる風景はこんな感じ


パゴタからの眺め


大きな木の向こうにはチェルシー・ブリッジが見え隠れしています

しばし、そんな風景や歩く人を眺めながら
再びテームズパスへ戻りました



そして、ほどなくしてこのパスの終点である
次ぎの橋アルバート・ブリッジが見えてきます

アルバート・ブリッジ
引き潮なのか・・少し水が引いているようなテームズ河と
アルバート・ブリッジ


この橋はチェルシー・ブリッジに比べると
少し装飾に掛けるけれど
この橋の対岸はスローン・スクエア駅から延びるキングス・ロードへと延びています



アルバート・ブリッジ


この橋からも公園の入り口がありますので
スローン・スクエア駅をキングス・ロードを歩き、
このアルバート橋への道へ出れば
地下鉄利用でこのアルバート・ゲートから公園へ来ることが出来ます

そこから今度はこのアルバート・ゲートから公園の内部を歩きながら
チェルシー・ブリッジまで戻ることにしました




ただ、この時にこの公園の広さを把握できておらず
どのようなコースがあるのか?は解りませんでした

しかし、来た方向を戻れば辿り着くはずなので
その方向へ進むと見えたのが
ハーブ・ガーデンの案内です


ハーブガーデンの案内


但し、このハーブガーデンは今度のお楽しみにして・・
惹かれるような散歩道を探しに
最初は真ん中の小道を選んでみました


そうしたところ
“Maple Leaf Walk”書かれた小道を進むとぱーーっと広がった歩道に出ました

メープル・リーフ・小道


こちらも両側が開けていて、とても気持ちの良い空間です

しかし、ちょっと横道に気になる小道があり、
先ほどワンコを連れたオジサンがぶらぶらと進んだ方向が気になりました


気になった小道
歩道は土のため前夜の雨でちょっとぬかるんでいます


小道の両側は木の柵でその向こうは木々の下草に
鳥達がえさを捜す音がしていました

その鳥達は見慣れた鳩達だったり、
尾の長い鳥だったり、と静かな自然の音がそこここでしていました

すると程なくして
柵が切れてこんな場所に出ました

Dのオールド・イングリッシュ・ガーデンです!

オールド・イングリッシュ・ガーデン入り口
オールド・イングリッシュ・ガーデンの入り口


ひっそりとしていて
この入り口の柵を押して中に入ってみました

真正面には小さな噴水を囲むようにして
見慣れたデザインの小さな古い庭が現れました

オールド・イングリッシュ・ガーデン

この空間は古いお屋敷の中の庭のようでした


ラベンダー
イングリッシュ・ガーデンに必ずあるハーブ
これはラベンダーがありました


ベンチも置かれて、この庭で静かに本を読んでいる人もいました
お邪魔をしないよう1周して再び小道へ戻ります

そして、元の小道へ戻るとこの古いイングリッシュ・ガーデンは
まるで最初からなかったように・・
すでに振り返った小道からは見えなくなりました

そして、かさこそと聞こえる物音に
目を凝らすと尾の長い鳥が
突如現れた彫刻の台の上を歩いています



彫刻と鳥


何やらぶたのような・・・?犬のような・・・??・・銅像・・・?

銅像の犬

犬でした!

“ビクター”の犬のような種類に見えました

ビクターの犬“ニッパー”
ビクター犬“ニッパー”は
フォックステリアだと言われています



クリスマスの飾りのようなシルバーの枝と松ぼっくりが
添えられて・・・この犬の表情が何とも言えず・・・

と、またまた更に下草の音ががさがさとしてきました

と、目の前に冬のリス


い冬の装いでたっぷりとした尻尾が温かそうです


リス  リス

気づいたら足元、見上げると木にも昇っているリス達が
数匹出来てきました

よく見ると鳥用だと思っていた餌入れに一生懸命手を入れて
中を探っています

何も食べ物を持っていない私を責めるかのように見上げています・・・

・・・ごめんなさい・・

何も持っていませんでした・・・

次回来る時は絶対にご飯を持ってきます!!

彼らに誓い、その小道を後にしました


リス達のため次回まっすぐにここに来られるように
小道の終点(始点)を目に刻んでおきます


小道の終点(始点)



私の散策はここまででほぼ終わり、
あとはチェルシー・ゲートまで子供動物園の前を通り
駐車場を抜けると大きなゲートが見えてきました


公園の入り口


このゲートを通ったら、
チェルシー・ゲートまではもうすぐです

そして、このチェルシー・ゲート前のバス停では
幾つかのバスが止まるバス停があります

44番のヴィクトリア駅へのバスも止まります




そうして、再びチェルシー・ブリッジを渡り、
徒歩でミセス・ハリガン宅へ戻るのも良し!

この44番バスでヴィクトリア駅へ出るも良し!


朝の時間をこんな公園で過ごしてみてはいかがでしょうか?

普段のロンドンの生活をほんの少し垣間見れたような・・・
ロンドンの中心地にある公園も良いのですが、

観光客が余り居ない公園でのお散歩は
とても居心地の良いものでした







帰国後、この公園がとても気になったので調べると
私が約2時間近く、風景を楽しみ、犬達に声を掛け、
歩くことを楽しんだ公園を調べてみたら・・・・
何と!ごくごく1部しか歩いていないことが解りました!

日本のガイドブックにも載っていない
ロンドンの地元の人が気軽に楽しみに行く大きな公園は
まだまだ奥が深く・・・

次回は鳥とリスのご飯持参

そして、自分の水を必ずリュックに詰めて
ミセス・ハリガン宅滞在時には必ず行ってみよう!と思っています





もし、こちらのページからいらっしゃっていただける方がいたら・・
鳥とリスのご飯、ご持参いただければ
可愛い彼らともお近づきになれるかもしれません













ご案内した中で誤っての案内箇所がございましたら
どうぞ、お気軽にご指摘いただければ幸いです




ご意見・お問い合わせは下記よりお待ちしております





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